平成１４年１月、夢への実現のため、一戸建建築を決意しました。

まずは土地探し、当時の私は不動産とは全く縁のない仕事をしておりまして、とりあえず、地元の不動産会社へ数十件の土地を案内させてもらいました。最終的には土地柄（切土、日当たり、道路、眺望等）、地域性（居住者、防犯性、通学路）を重視し、価格は高価でありましたが花山手地区に決定しました。今でも、地域選定には間違えなかったと確信しております。地域の居住者のレベルが非常に高く、安心して住める地域です。

健康住宅との出会い

さて、本題の家づくりのほうですが、大手住宅メーカー、地元工務店等の数十件の住宅を案内させていただきましたが、私どもが納得できる家づくりをしているところはなく、途方に暮れておりました。一時は建築を諦めようかと考えることもありましたところ、私が以前、仕事で知り合った介護器具研究センター（現カイケン・コーポレーション）の浦上社長さんにマイホーム建築についてご相談したところ、鹿児島に良い家づくりをしている工務店が数社あるので案内するからとのことで、早速、家族で出向いて行きました。
　伊集院町にある尾堂産業、薩摩川内市にある旭住宅、などの健康住宅を見学させてもらても感動の連続で、家族共々カルチャーショックを感じました。当時、宮崎には無い家づくりでした。早速、浦上社長さんに宮崎での家づくりを相談したことろ、宮崎ではまだ実績がありませんが、候補にあがっている地元の工務店があるので、鹿児島の伊集院町の尾堂産業の指導を得て建築させてみようとのことで、清武町にある?浜砂住建にマイホームを建築してもらうことになりました。

平成１４年７月より着工し、約４ケ月後に完成いたしました。平成１４年１２月〜平成１５年３月までの約４ケ月間、モデルハウスとして一般公開しました。建築工程は写真を参照してください。

理想の健康住宅が出来ました。

この家の特徴は木造建築で材木は飫肥杉を使用しています。これは同じ気象条件で育った木材を住宅に使用するのがベストであるといわれております。壁は杉板の腰壁と漆喰を用いました。この漆喰は幻の漆喰といい、石灰に光触媒を配合したもので、空気の浄化、マイナスイオンの放出等の効果があり、何よりも漆喰壁が汚れないという特徴を持っています。我家も築６年になりますが、漆喰壁は一度も清掃する必要がありません。床板には杉材で作ったうずくりの板を導入しました。この材木は音響でゆっくり熟成され、また、板面が凸凹しているため、足裏との接地面積が少なく、冬場も素足で行動できます。また、扁平足にも効果絶大であし裏のつぼを刺激してくれます。和室（仏間）とリビングの一部に竹炭が入った清活畳を導入し、空気清浄化、マイナスイオンの放出、カビの繁殖防止に効果があります。ベットにもマット部をこの清活畳に取り換え、安眠が出来るようになりました。

6年目を迎えて判ること。

以上のように平成１５年４月からこの家での生活がはじまり、５年が経過し、６年目に突入しました。当初、マンション生活が長かったため、木の温もりや、結露が全くない生活に驚かされました。入居２年くらいは冬場の乾燥期にはいると「パキッツ」、「パキッツ」を木が割れる音の合奏が絶えませんでした。これは湿度調節作用で、木材に入っている水分を空気中に放出するために木が縮小し、これによる音が発生するためです。また逆に湿度が高い時は水分を木が抱いてくれます。雨の日に洗濯物を室内に置いても乾燥するにはこのことだと思います。加湿器が不要なので、咽が弱い人には最適の家です。